プレジデントオンラインの動画シリーズ「リーダーの器」。今回はイートアンドホールディングスの仲田浩康社長です。外食チェーン「大阪王将」を中核に据えながら、市販の冷凍餃子カテゴリーで悲願のシェア日本一を奪取した不屈のリーダー。無料会員登録でインタビュー動画をご覧いただけます。ぜひご登録ください――。
「背中すら見えない」絶望的な差
今やスーパーの冷凍食品売り場で欠かせない存在となった「大阪王将」の冷凍餃子。しかし、その歩みは決して順風満帆ではありませんでした。
仲田浩康社長が大手スーパーでの勤務を経て、大阪王将(現イートアンド)に入社したのは2000年、36歳のころのこと。当時は「外食」の看板がすべてで、食品製造事業は未開の地。翌2001年に市販用冷凍餃子の事業を立ち上げた際、目の前には、味の素という巨大な壁がありました。勝算はあったのでしょうか。
「勝算なんて、まったくそんな……。当時は、背中すら見えない状態。追いつけ追い越せなんて言葉を口にすることすらおこがましいほどの差がありました」
そう振り返る仲田社長。しかし、スーパーの現場を知るからこそ「家庭でもお手頃価格でお店の味を」という信念は揺らぎませんでした。そこから四半世紀に及ぶ、泥臭くも熱い挑戦が始まったのです。
「言葉」が組織の熱量を決める
仲田社長が経営において最も重んじているもの。それはリーダーが発する「言葉」です。事業開始からしばらくして、地道な実績を積み重ねる中で、現場の社員たちから「自分たちも日本一を目指せるのではないか」という微かな、しかし熱い声が聞こえてくるようになりました。
その変化を仲田社長は見逃しませんでした。「餃子日本一になろう」。自らも明確な言葉にしたのです。
「言葉って強いので、みんなで目標を言い合うことで力になります」。
現場は圧倒的な商品開発力を発揮しました。「タレ」を付けて付加価値を高め、「油いらず・水いらず・フタいらず」で誰でも簡単に羽根つき餃子が焼けるという、業界の常識を覆すイノベーションを次々と実現。王者の背中を追い、ついには追い越すまでの存在へと成長したのです。

