日本人が行きづらい国はどこか。YouTubeチャンネル「SU channel / 旅行」を運営する陶山健人さんは「常にテロの脅威に直面しているイスラエルは、入国審査が世界一厳しいといわれている。2023年に国営航空会社で行った時は、飛行機に乗るまでに苦労した」という――。
※本稿は、陶山健人『世界史の食べ歩き方』(クロスメディア・パブリッシング)の一部を再編集したものです。
「世界一厳しい」からこそ「世界一安全」
日本からテルアビブに行く場合、エルアル・イスラエル航空の直行便が出ています。ご存知の方もいるかもしれませんが、エルアル・イスラエル航空は世界一搭乗が厳しい航空会社として有名で、あまりの厳しさから他社の経由便で行く人がいるくらいです。
何が厳しいのかというと飛行機に乗るまでのチェックインや保安検査で徹底的に乗客を調べ上げます。イスラエルは、テロの脅威に晒されており、セキュリティ面ですごく神経質です。
逆に考えると、イスラエル基準の検査をクリアした人しか搭乗できないので、テロのリスクは非常に少なく、さらに世界中の航空会社の中で唯一ミサイル回避システムを装備した機材を商用民間機として飛ばしているので、世界一安全な航空会社とも言われています。
チェックインの前に「取り調べ」がある
エルアル・イスラエル航空は、テルアビブまでのエコノミークラスで片道約14万円。最短でイスラエルに入れるので高額な運賃になるのはしかたがないですが、時間をお金で買うと思えば、コスパは良いのかもしれません。
本来国際線のチェックインは搭乗3時間前が理想的と言われていますが、エルアル・イスラエル航空は搭乗4時間30分以上前にチェックインを受けるようにアナウンスされていました。普通のチェックインなら荷物を預けてパスポートの確認と簡単な質問で、混んでいなければ10分もあれば終わるでしょう。
しかしエルアル・イスラエル航空は違います。まずチェックインカウンターの手前にもうひとつ別のカウンターが用意され、そこで事実上の取り調べみたいな作業があります。これを通過しないとチェックインカウンターすら行けません。

