ゲート前の「エルアル部屋」でパンツ1丁に

そして保安検査を受けて日本を出国し、これで後は飛行機に搭乗します。と、思いきや、搭乗時刻の30分前に必ずゲート前に並ぶように言われました。搭乗時刻30分前は流石に早すぎだろうと思ったのですが、これには意味がありました。なんと最終のセキュリティチェックがもう1回あるとのことでした。

エルアル・イスラエル航空の搭乗ゲートに向かうと、今まで成田空港で見たこともない即席で作ったアクリル板で囲われた小部屋が設置してありました。その小部屋の中で対象者は最終的な全身検査が行われます。外部からは完全に見えないようになっており、手荷物や着ている衣服や靴も全てX線検査機と金属探知機で調べます。搭乗者全員ではなく選ばれた乗客だけやる形だそうですが、もちろん私は選ばれています。

この謎すぎる小部屋を私は成田の「エルアル部屋」と名付けました。このエルアル部屋に呼ばれたら一人ずつ入って検査が始まります。中に入ると手荷物を全て出してトレーに並べるように言われます。この作業は先ほどもやりました。せっかく綺麗に収納した荷物をまた全て取り出して並べます。

すでにメンタルがボロボロになっている状態に、これは相当萎えます。さらに下着以外の衣服と靴も脱いでトレーに並べるように言われました。まさかの成田空港でパンツ1丁の姿になって、金属探知機で全身検査です。

フレンドリーなCAさんの優しさが染みた

ゲート付近の待合で待機している大勢の乗客たちはアクリル板で囲われた部屋の中で、私がほぼ全裸に近い状態で検査をされている状況など想像もつかないでしょう。これって女性の場合はどうなるんでしょう? もちろん女性スタッフが対応するとは思いますが、拷問でしかないと思います。

検査が終わると、全てのチェックが完了したので「お疲れ様でした」と言われました。一連の流れを全てフルコースで体験し、多くの人が避ける理由が分かりました。

そしていよいよ搭乗です。機材はボーイング787ドリームライナーの中型機です。この飛行機は世界中の航空会社で多く使われています。前述したように、少し違うのは、特別仕様でミサイル回避システムや特殊な通信機器を備えていることです。しかし乗ってしまえば普通の飛行機の機内と変わりはないです。

私が利用した日は乗客が少なめで、横に誰も来なかったので1列独占で利用できました。事前情報だと機内にはイスラエルの私服警察官が何名も乗っており、機内で写真や動画を撮ることはできないと聞いていたのですが、全くそんなことはなかったです。むしろ、CAさんが写真撮影を手伝ってくれるくらいフレンドリーで先ほどの鬼の検査後だったので優しさが身に染みるくらいです。