「忘れようと思っても忘れられない幼い頃の記憶。嫌なことだから覚えている――」
そう語るのは、デビューから65年、数々の傑作を生みだしてきた筒井康隆さん。2024年に頸椎を損傷、一時は「自分の人生は終わった」と脳裏をよぎったが、リハビリを経て執筆活動を再開。自伝は、損傷前後の文芸誌での連載をまとめたものである。
「自分が見聞きし体験したこと」を綴ったこの自伝には、時代背景の記述はほとんどない。大事件であっても「自分の身に降りかからないことは何とも思わない」と言い切る。その一方で、筒井さんが出会った人々の描写は鮮烈だ。時にブラックなユーモアを漂わせている。
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(インタビュー・文=堺 祐希(本誌編集部) 撮影=村上登志彦)


