健康を大切にするのは生産性の向上と同義
私は毎朝3時45分に起床し、毎日4時から2時間の運動を行っています。
行うのはランニング25キロメートル、自転車60キロメートル、スイミング7000メートルのいずれかで、海外へ出張に行ったときもホテルのジムなどで必ず行っています。
とはいっても、この生活を始める前の私は健康とは程遠い生活をしていました。
投資家。2007年にゴールドマン・サックスに入社し、投資部門の日本共同統括を務めたのち、24年に同社を退社。現在は少数精鋭の投資会社に勤務している。著書『億までの人 億からの人 ゴールドマン・サックス勤続17年の投資家が明かす「兆人」のマインド』(徳間書店)では、田中氏の投資に対する考え方や、世界の富裕層から学んだお金に関しての哲学を紹介している。XのIDは@KeiTanaka_Radio。
私はもともと「トップクラスに労働環境が厳しい金融機関」といわれているゴールドマン・サックスに勤務しており、20代から30代前半までは命と睡眠時間を削ってお金に換えるような生活をしていました。入社してから数年間は月曜日にシャツと靴下、下着を5セット持参し、平日は自宅には帰らず持参した寝袋に入って朝を迎える、という生活です。そんな生活をしていれば体に影響が出るのは当然で、入社してからの1年間で体重が15キログラムも増えました。
健康というのは良いことも悪いことも一日一日の積み重ねです。健康に気を付けて過ごしてきた人は、年齢を重ねても顔や体つきが若々しく見えますし、悪い習慣を積み重ねてきた人はその真逆になります。
これは単なる美醜の問題ではなく、生産性にも直結します。健康をおろそかにしていれば、ちょっとしたことで体調を崩しやすくなります。そうなれば自分の持つ力を100%発揮できず、ネガティブな方向に考えが支配されがちになります。常に健康を維持することができていれば、本来不要なことに頭を悩まされることなく、仕事にも集中して取り組めますから、自然と考えもポジティブになっていきます。
30代半ばになってこのことに気付いた私は「食事」「運動」「睡眠」を柱に健康を維持するようになり、現在のような生活スタイルに至ります。
人生の目的がないと継続の習慣は生まれない
ですが、いきなり「健康になろう」と考えて運動や食事のバランスを改善しようとしても、なかなか実践するのは難しいと思います。
健康を維持するモチベーションを生み出すために大切なのは、人生における「目的」を考えることです。
ここで重要になるのが、「目的」と「目標」を混同しないことです。たとえば「年収1000万円稼ぎたい」「会社で評価されたい」というのは、ある時点でのチェックポイント、すなわち「目標」にすぎません。それに対し、「自分はどう生きたいか」という上位概念こそが「目的」です。
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