メールの反応がよくない! とイライラしたら、相手を責める前に、自分が送ったメールを見直してみよう。チェックすべきは件名だ。

「『食事会のお誘い』よりも『高田馬場でヤキトンをたらふく食べませんか?』のほうが読みたくなります。忙しくても気になって開いてもらいやすくなるかもしれません」

武政秀明
たけまさ・ひであき●1998年関西大学総合情報学部卒業。国産自動車販売、新聞記者を経て2005年東洋経済新報社入社。東洋経済オンライン編集長を経て20~23年東洋経済オンライン編集部長。同年5月サンマーク出版へ転職、SUNMARK WEBの編集長を務める。

サンマーク出版のウェブメディア「SUNMARK WEB」編集長の武政秀明さんは「最初に何を見せるか」に集中すべきだと説く。2018年から20年まで東洋経済オンライン編集長を務め、過去最高の月間3億PV超を達成した。

「編集部にいた11年間に手がけた記事は7000本以上です。タイトルはすべて20から22文字。バズった記事、読まれなかった記事を分析しつづけてわかった短くても伝わる言葉のノウハウを本書にまとめました」

では、書名の「ちくわ」はどうすればトレンドにできるのか。ポイントは①見る力②分解する力③言い換える力だ。「ダイエットに関心がある層には〈150円でたんぱく質がとれる筋トレ食材〉〈ダイエット中の財布にやさしい万能食材〉が考えられます」

正解は一つではない。「ちくわの穴に、あなたの大好物を詰めてください」。形に注目すれば伝える言葉も変わる。

武政秀明『22文字で、ふつうの「ちくわ」をトレンドにしてください』
武政秀明『22文字で、ふつうの「ちくわ」をトレンドにしてください』サンマーク出版/1500円+税

ウェブ記事は読まれてナンボとはいえ、武政さんは「釣り、無用な煽り、誇張、嘘」がないことを大切にしている。

「価値は“事実”にあります。大切なのは誠実であること。たとえ炎上しても、誠実なら致命傷になりません」。本書で失敗作を惜しみなく並べるのも誠実さの表れだろう。データに裏打ちされたノウハウへの自信かもしれない。

「タイトルの良し悪しで読まれ方は最大4倍も違うことがあります。メールも同じ。だからこそ最初の1行に全力を注ぐ必要があるんです」

※本稿は、雑誌『プレジデント』(2026年2月13日号)の一部を再編集したものです。

(インタビュー・文=伊田欣司 撮影=鈴木啓介)

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