1985年、「労働組合日本プロ野球選手会」が設立された。設立の中心人物で初代会長は、元巨人の中畑清氏。それまでのプロ野球選手は、球団側に搾取され続けていた。

「球団を選ぶ自由もないうえに、肖像権は日本野球機構や球団に一括管理され、要望も一切聞き入れられない。選手が唯一行使できる権利は、辞めることだけでした」

そう語るジャーナリスト・木村元彦氏は、中畑氏が理路整然と語る選手会設立の過程に心を動かされた。そして、中畑氏を筆頭に歴代の選手会会長や選手会労組を縁の下で支えた人々の闘いの記録を紡ぎ出した。

(インタビュー・文=編集部 撮影=増田岳二)