「一方だけが勝つようなディールでは、最終的に全員が損をする」とユーリー氏は言う。同氏の交渉術はベネズエラ情勢にも応用できそうだ。双方が勝者になるには――。

「交渉を成功させるカギは、全員を勝たせる『プラスサム』思考だ」

ハーバード大学交渉学プログラムの共同創設者、ウィリアム・ユーリー氏は、こう話す。同氏は、冷戦や南米ベネズエラの政治的混乱、戦争、ビジネス上の対立など、数々の紛争をめぐって交渉や助言を行い、「伝説の交渉人」としての地位を確立した。

同氏の著書で世界的ベストセラーの『Getting to Yes』は、出版から約45年たった今も世界中で読み継がれている(邦訳版は『ハーバード流交渉術 必ず「望む結果」を引き出せる!』ロジャー・フィッシャー・共著、岩瀬大輔・訳、三笠書房)。