平井理央
1982年、東京都生まれ。慶應義塾大学法学部卒業。2005年、フジテレビ入社。06年4月よりスポーツ番組『すぽると!』のキャスターを務め、主にスポーツ報道に携わる。オリンピックなど国際大会の現地中継でも活躍。12年、結婚を機にフジテレビを退職。現在は、J-WAVE「WONDER VISION」番組ナビゲーター、雑誌「BRUTUS」「ソトコト」の連載やCM出演など、活動の場を広げている。昨年12月に福島から始まり、全国9都市10公演を行う東北震災復興イベント「風とロック LIVE福島 CARAVAN日本」では公式MCを担当。 http://dejaneiro.jp
フジテレビに入社した翌年から、昨年退社するまで、夜のスポーツ番組を担当していました。一般の人とは生活サイクルが半日ずれてしまう日々は、国内にいながら常に時差ボケしているような感覚でしたね。
そんな中、仕事が終わった後の食事は楽しみの1つ。深夜1時以降に入店OKで、3~4時頃まで開いている飲食店は、かなりリサーチしました。深夜営業のお店って、お酒主体のお店が多いので、「すし匠 まさ」さんみたいなしっかりお食事をいただけるお寿司屋さんは本当に貴重。小さなお店なので誰にも教えず、1人で通って大事にしていたんです。退社や結婚、引っ越しなどが重なって、最近はご無沙汰していたので、今日は久しぶりに来られて、すごくうれしい!
「千寿」さんは、今、公式MCとして携わっているイベント「風とロック LIVE福島 CARAVAN日本」で札幌へ行ったときに知ったお店です。このイベントは、東日本大震災の後、福島で開催したチャリティーのロックフェスが規模を拡大したもので、昨年末から1年かけて福島、沖縄、札幌、長崎、東京、神戸、広島、宮城、岩手と回り、最後にまた福島に戻ってきます。福島を忘れないでいてもらうため、そして、かつて大変な経験をした土地、今も渦中にある土地を回り、その苦難からたくさんのものを教わり、伝えていくことが目的です。ライブのほかに、福島を題材にしたドキュメンタリー映画の上映やトークショーもあり、とてもやりがいのある仕事をさせていただいてます。行く先々での食事も楽しい。札幌のラーメンはもちろん、郡山で食べたホルモンも、長崎の餃子もおいしかった!
料理するのも好きですよ。細々とした準備を重ねて、1つのものが出来上がる過程が楽しいんです。1番好きでよくつくるのは和食ですが、母から教わった、スパイスで1からつくるカレーも得意料理の1つ。どれも母の味にはまだまだ敵いませんけど。昨年、結婚をしてからは、今日はご飯いるのかいらないのか、主人にしつこく聞いています(笑)。つくったのに帰りが遅くなってしまうときはがっかりしますね。そんな感じの毎日です。
これからもっと広げていきたいのが、インタビューの仕事。今もラジオや雑誌の連載で幅広い分野の方にお会いしています。それまではスポーツ選手へのインタビューが多くて、あまりお会いすることがなかった音楽家や芸術家の方は難しいんじゃないかと、自分の中で勝手なイメージを持っていました。でも、お会いしてみると気さくな方ばかり。インタビューを通じて、様々な分野で活躍されている人や作品の魅力をもっと伝えていきたいと思っています。