■「利益最大化」のカラクリがわかる

『利益は「率」より「額」をとれ!』
    坂口孝則/ダイヤモンド社

現役バイヤーの視点から、会社の数字、利益のカラクリを解説する。曰く「1%より1円を重視する逆転の発想」を標榜。ユニクロの例を挙げ、利益率・額が低くても、仕入れから販売までのリードタイムに注目することで実現しうる総利益最大化の方法を説く。数字の知識をいかに実際の稼ぐ力に結びつけるか、現場力が養える1冊だ。

■会社のカネに関する疑問を解消

『世界一わかりやすい法人税の本』
    須田邦裕監修/日本実業出版社

会社員にとって馴染みの薄い法人税の基本を網羅。会社生活の中で身近な「接待の領収書はなぜ5000円以内なのか」「役員にはなぜボーナスがないのか」といった疑問もわかりやすく解説され、会社のおカネの疑問の大半は法人税の知識によって解き明かされることに気づく。広く社会で活用できる数字の知識を身につけるうえでも一読したい。

公認会計士・税理士 山田真哉
1976年、兵庫県生まれ。大阪大学文学部史学科卒業。芸能文化会計財団理事長。ミリオンセラーの『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』ほか『女子大生会計士の事件簿』『会計HACS!』など著書多数。最近では『経営者・平清盛の失敗』など歴史に絡めた著書や連載も増えている。
(構成=大沢玲子)
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