部下への攻撃は自信のなさの表れ

高圧的な態度をとったり、否定的な言い方で責めたり、悪口や皮肉を浴びせたり……そんな上司からの攻撃に悩んでいる人は少なくありません。こうした行動のすべてがパワーハラスメントに該当するわけではありませんから、相談窓口に訴えることもできず、つらい思いをしながら働いている人もいるでしょう。こうした嫌な上司にはどう対処したらよいのでしょうか。

そもそも私たちには「上下関係をつくりたがる本能」があります。これは、人間という動物が集団生活を営み、協力しあうことで進化してきたことに起因します。より高度な協力関係を築くためには共同体における「立場の上下」を明確にする必要があったのです。そのため、現代を生きる私たちにも無意識のうちに「この人は自分より上か下か」を判断したくなる心理が働きます。

会社でリーダーとして働いていても、個人にとっては「全体集団がうまく機能するか」より「この集団の中で自分はどのくらいの立ち位置か」のほうがはるかに重要です。とりわけ攻撃的な言動をする上司は「自分のほうが有能で格上だ」と誇示したい気持ちを強く持っています。それは「攻撃しないと自分の価値が傷つく」と考える自信のなさや弱さの表れでもあるのです。

(構成=堀尾大悟 イラストレーション=佐藤ワカナ)
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