本連載では、“伝説のトップコンサルタント”堀紘一氏に、メルマガ編集チームがまとめたリーダーたちの悩みをぶつけ、ズバッと斬っていただきます。(2022年11月14日レター)

――米バイオ製薬企業のモデルナが、日本国内に新型コロナウィルスやインフルエンザのワクチン製造工場建設を検討しているというニュースを聞きました。これまで日本企業は、長年にわたって海外への生産工場進出を続けてきたと思います。長期的な円安基調も懸念される中で、モデルナのニュースは、日本企業にとって変化が始まるきっかけとなるのでしょうか。堀さんの見立てを教えてください。

【堀】モデルナが日本に工場をつくる計画は、非常に合理的であり、納得できる考えだと思います。なぜかと言えば、この円安で、日本の薬学部を卒業した優秀な人材を格安で雇えるからです。

(構成=今井道子)