まやかしの建国神話を人民に刷り込む共産党

中国で日本人が襲われる不幸な事件が相次いだ。偶発的なものとして片づけて、事件の背景にあるものから目を背けていると、また似たような悲劇が繰り返される。

今年9月18日、広東省の深圳日本人学校に登校中だった日本人の10歳の男子児童が中国人の男に刺されて、翌日に亡くなった。約3カ月前には、江蘇省蘇州市で、スクールバスを待つ日本人の母子が男に刃物で襲われた。このときスクールバスの案内係をしていた中国人女性が男を止めようとしたが、刺されて犠牲になった。どちらも痛ましい事件である。蘇州の事件で中国外務省は「偶発的な事件」と見解を表明した。深圳の事件でも地元警察は「偶発的な事件」との説明に終始して、犯行の動機を明らかにしていない。

男に襲われ命を落とした男子児童が通っていた日本人学校前に手向けられた花束やメッセージ
男に襲われ命を落とした男子児童が通っていた日本人学校前に手向けられた花束やメッセージ=2024年9月19日、中国広東省深圳市

しかし、状況から見て強盗や性犯罪の類いではない。個人的な怨恨なら、火消ししたい当局はそのように発表するはずだ。立て続けに起きた2つの事件は、日本人を狙ったヘイトクライムである可能性が高い。ある意味で、これらの事件は起こるべくして起きた。そのことを理解するには、まず中国の土地制度について説明する必要がある。