他の鉄道会社と比べ事業構造が極端に違う

東京地下鉄(東京メトロ)が10月23日、東証プライム市場に上場した。今年最大のIPOとして注目を集めた。有楽町線や南北線の延伸が期待されているようだが、私なら投資はしない。将来性がないからだ。

東京メトロの山村明義社長
セレモニーで鐘を打ち笑顔を見せる東京地下鉄(東京メトロ)の山村明義社長。

東京メトロの売り出し価格は1200円で、初値はそれを大きく上回る1630円。その後も高い水準で取引され、終値1739円で時価総額は1兆円を超えた。

東京メトロの輸送人員は年間27億6500万人(2019年度)で、実は日本の鉄道会社の中では2位だ。65億700万人の1位JR東日本は別格としても、3位のJR西日本19億1200万人、4位の東急電鉄11億8700万人よりずっと多い。鉄道事業の営業収益を比較すると、通勤網や新幹線を抱えるJR東日本、JR東海、JR西日本の後塵を拝しているが、3564億6700万円(24年3月期)で4位。鉄道会社としては立派な業績だ。