「て」の使用に注意する

③は、「コーヒーをこぼしてシャツが汚れたので、洗濯した」でも問題ありません。

しかし繰り返しますが、「コーヒーをこぼしてシャツが汚れて洗濯した」のように、「ててて文」になりがちですから、「て」を使うことにはいつも注意を払う必要があります。

いずれにせよ、ぜひ、同様の文をいくつも書いて練習するよう、アドバイスしてあげてください。

まずは「一文を短く書く」

書くという作業をあまり苦にしない子がいます。アイデアをたくさん持っており、楽しそうに次々と書いていくような子です。それはもちろん、素晴らしいことです。

ただ、その素晴らしいアイデアを、読み手に伝え切れていないケースが目立ちます。

その最たるは、「一文が長い」ケースです。たとえば、次のような文章です。

(A)船で世界一周旅行をするのと飛行機で世界一周旅行をするのをくらべると、大きな客船で旅行するほうが中でホテルのように泊まったりできるのと、ゆったりした生活が楽しめるので、飛行機のような速さはないけど、その分、旅を長く楽しめるはずだ。

一文を短くすること。これは、読み手に伝わりやすい文章を書くための必須条件です。

ねじれた線でつながったA・Bとまっすぐな線でつながったA・B
写真=iStock.com/IvelinRadkov
一文を短くする(※写真はイメージです)

今の例ならば、次のようになるでしょう。

(B)世界一周旅行をするなら、飛行機よりも船で行くほうを選ぶ。
大きな客船なら、中がホテルのようになっている。宿泊しながら、ゆったりとした生活ができる。
たしかに、飛行機のような速さはない。しかし、その分、旅を長く楽しめるはずだ。