この｢一文字｣を換えるだけで国語が一気に伸びる…国語教師が教える｢花マルがつく文章｣のコツ ｢くどい文｣が読みやすくなる

「くどい文章」を読みやすくするテクニック

ちなみに、この「なり」の使い方は、先の例の②「うれしくなり」の使い方と同じです。ある程度の因果関係をさりげなく残す際に使える、「であり」のパターンです。

「AなのでBなのでC」といった“くどい文”は、「AでありBなのでC」などと、一カ所を「であり」などの自然な形にすることで、ある程度の因果関係を感じさせつつも読み手にとって「読みやすい文」にすることができるのです。

写真＝iStock.com／hxdbzxy

「AなのでBなのでC」といった“くどい文”を読みやすくする（※写真はイメージです）

「～ので」を置き換えると読みやすくなる

少し練習してみましょう。

次の文の一部の「～ので」を他の表現に直し、読みやすくしてください。

さて、いかがでしょうか。それぞれの直し方の例です（他にも直し方はあります）。