集団の前で話をする際に、緊張しない方法は何か。HSPアドバイザーでカウンセラーのRyotaさんは「私は50名ほどの前で話をすることもありますが、基本的に話を熱心に聞いてくれている1人に注目して話をしている。すると1対1の感覚になるので、リラックスした状態で話ができる。参加メンバーの表情の変化までしっかりわかってしまうオンライン会議でも同様にこの方法を使うといい」という――。
※本稿は、Ryota『気疲れがスーッと消える 繊細な人の話し方』(明日香出版社)の一部を再編集したものです。
相手のジェスチャーに注目するからリラックスできる
コロナ禍の影響で、オンラインの交流がふえました。仕事では、テレワークやオンライン会議がひろまりましたね。
「仕事がテレワークになってから、思うように話せなくなりました。すべての行動を観察されているように感じ、頭が真っ白になる感覚もあります」
繊細な方から、このような相談も届いています。
繊細さ・敏感さは、とくに人間関係において発揮されます。相手の気持ちや気分を察しようと考えますので、じっとおたがいが見つめ合うようなオンラインの交流は、情報が多すぎます。考えることが多すぎるので、緊張してしまい疲れ切ってしまうのでしょう。
オンラインでは、画面のほとんどが相手と自分の顔です。環境にもよりますが、身体は上半身が映る程度が多いと思います。
本来、人は身振り手振りをしながらコミュニケーションをとっています。そういったジェスチャーへ注目すると、相手の目を見る瞬間がへりますよね。このときにリラックスして、次の会話内容などを考えることができます。
しかし、オンラインだとじっくりと相手の顔を見ることになります。これでは、緊張感が消えませんよね。リラックスしづらく、次の会話を考える余裕を失ってしまいます。