相手に悩みを打ち明ける効果的な方法は何か。HSPアドバイザーでカウンセラーのRyotaさんは「わかってほしい人にわかってもらえないのは、味方が敵になったような衝撃を受ける。繊細な方の悩みで多いのが、夫婦間のすれちがいだ。特に悩みの種として多いネガティブニュースとテレビの音量については、悩んでいることを本気で伝えようとしても、家で雑談のように話せば流されやすい。相手にただごとではないと伝えるため、『“折り入って相談がある”と伝える』『家の中ではなくカフェを指定する』『服装を整える』といい」という――。

※本稿は、Ryota『気疲れがスーッと消える 繊細な人の話し方』(明日香出版社)の一部を再編集したものです。

ダイニングで向かい合って座る
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「ちょっと相談したいんだけど、いい?」で深読みしてしまう

人一倍敏感な部分があると、人間関係で洞察力を発揮します。洞察力とは物事や人をモニタリングして、さまざまなことを見抜く力のこと。今、自分と相手の間になにが起きているかを深く考えるのです。

友達から「ちょっと相談したいんだけど、いい?」と連絡が入ったとしましょう。

相談内容についてさまざまなことを考えます。「もしかしたら大ピンチなのかも!」と想像し、ムリにでも時間をつくる方もいらっしゃいます。

このように、洞察力があると、相手の見えていない部分まで考えて知ろうとします。

当然、否定や批判にたいしてもHSP気質を持つ方は大きく反応します。

だれだって傷つきたくありません。傷つくとは、自尊心が傷つけられる、ということです。

しかし、どれほど親しい仲だとしてもおたがいを傷つけてしまうことはあります。

相手にとってなにがNGワードなのかわからないためです。

あなたが、最近人気の芸人さんのことが大好きだとしましょう。でも、友達が「あの芸人さん微妙じゃない?」と話題に出すケースだってあります。

自分の好きなものを否定されると、自分の価値を否定されたように感じます。親しい仲だからこそ、深く傷つく方もいるでしょう。相手はなにげなく発言しただけなのに、全否定されたように打撃を受けてしまう方もいらっしゃいます。