コレステロール値はどのようにコントロールするべきなのか。医師の和田秀樹さんは「アメリカ人の場合は、心筋梗塞で亡くなる人が多いので、コレステロール値を減らしたほうがいい。しかし、コレステロール値を低くするのは心筋梗塞の予防のためだから、日本人はそれほど気にする必要はない」という――。

※本稿は、和田秀樹『70代、80代を楽しむためにこれだけは知っておこう!』(かや書房)の一部を再編集したものです。

スプーンのビーフカレーライスのクローズアップ
写真=iStock.com/yukimco
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イチローが食べていた「朝カレー」

大リーグでも活躍したイチロー選手が、毎朝、カレーを食べているとニュースで広まり、「朝カレー」がブームになったことがありました。

カレーは食べやすいですし、脳のためにはベストと言ってもいい朝食になります。

第1の理由として、ごはんは炭水化物で、夜から朝にかけてエネルギーが足りなくなった脳にたっぷり力を与えてくれます。

第2に、カレーのスパイスが脳の目覚めを刺激します。

「豚肉入りカレー」が脳にいい

さらに、豚肉が入っているカレーなら、さらに良いでしょう。豚肉はビタミンB1の宝庫で、タンパク質。体内で合成されないトリプトファンなどの必須アミノ酸もとれますから、脳の働きには非常に効果的です。

だから、スパイスが入っていて、豚肉がとれて、炭水化物も一緒にとれるという意味で、豚肉入りのカレーは大変に賢明な選択です。レトルトのカレーでも十分です。

ほか、朝食には鮭おにぎりなどもおすすめです。魚にもタンパク質が豊富に含まれています。