日本人はコレステロール値を減らさなくていい
アメリカでは心筋梗塞で亡くなる人が、がんで亡くなる人と同じくらいいます。
逆に日本では、心筋梗塞で亡くなる人は、がんで亡くなる人の12分の1程度です(心疾患全体でも半分程度)。
アメリカ人の場合は、心筋梗塞で亡くなる人が多いので、コレステロール値を減らしたほうがいいと思います。
しかし、コレステロール値を低くしようというのは、心筋梗塞の予防のためですから、日本人はそれほど気にする必要はないのです。
コレステロール値が低いほどがんになりやすい
アメリカ人は1日の平均で約300グラムの肉を摂取すると言われています。ところが日本人は約100グラムしか食べていません。
沖縄県の人々が1日にそれ以上の肉を摂取し、長寿であることを考えると、日本人は肉をもっと食べたほうがいいのではないか、というのが私の考えです。
コレステロール値を減らすと身体の免疫機能が落ちるので、がんを発症しやすくなってしまいます。
実際、コレステロール値が低いほどがんになりやすいというデータもあります。
日本人はがんの死亡率が高いわけですから、コレステロール値は少し高めのほうがよく、むしろ低いほうが問題だと私は考えています。
コレステロール値を下げると、男性ホルモンも減り、セロトニンも減少しますので、うつ病など心の病にもかかりやすくなります。
医療常識に縛られず、自分に合った効果的な食事法を見つけることが、70代・80代を楽しむために必要です。