いわゆる「脳トレ」に効果はない
逆に脳のトレーニングになりそうな計算やパズルといった、いわゆる「脳トレ」などは、実はあまり前頭葉を鍛える効果がありません。
認知症を発症した人に計算問題を数多くしてもらうと、確かに計算能力は向上しますが、ほかの能力が上がるわけではないのです。
これはパズルなども同様で、ある程度の脳のトレーニング効果はあっても、脳全体に効果的というわけではなく、一部の機能が鍛えられるだけなのです。
文章を書いて前頭葉を鍛えることは認知機能も向上させます。
そして認知症の発症を遅らせ、車の運転に必要な注意力や判断力も養うことができます。
脳を鍛え始める年齢に早いも遅いもありません。是非とも前頭葉を鍛えるために行動しましょう。
異性に興味を持ったり、性欲を刺激することも重要
また、恋をしたり異性に興味を持ったり、性欲を刺激することも重要です。
いくつになっても恋や性欲は大切です。高齢の男性がアダルトビデオを見ることを否定する人もいますがそれは大きな間違いです。
男性ホルモンが増えることは健康な身体を保つことにつながります。
また、「夜のお店」と言われるキャバクラやスナック、パブやバーなど女性が相手をしてくれるお店に行くのも良いことです。ギャンブルと同様にハマり過ぎには注意が必要ですが……。
女性の場合も、アイドルや俳優のファンになって追っかけをしたり、例えば近所のスポーツインストラクターなどにときめいたりする恋衝動は、女性ホルモンが増えて肌つやがよくなり、骨粗しょう症などの加齢による病気予防や改善にもつながります。
この「ときめく」という心の動きがとても重要で、これは異性に対して限ったことではありません。
おいしいものを食べたとき、太陽の光が気持ち良かったとき、家族や友人、仕事仲間と語り合って談笑したり……。日常生活のなかに小さな幸せを感じて「ときめく」ことも、70代~80代を楽しく生きるためには必要なことなのです。