私にとって、それは国鉄経営の将来にとって何が必要かを考えることであり、さらには国民の利益にとっての正統性を見据えることだった。その視点がある限り、組織の体制がどのように変化しようとも、自分自身の行動の正しさを信じて前へ進むことができた。
自分なりの「正しさ」を強く胸に秘めていることが、生きていくうえでいかに大切か。またそれを持っていればこそ、失敗はしても後悔はしないのだということを、私はタレイランの生き方から学んだ気がしている。
葛西敬之氏厳選!「役職別」読むべき本
■部課長にお勧めの本
『名将言行録』岡谷繁実著、ニュートンプレス
幕末の館林藩士・岡谷繁実によって書かれた本で、戦国時代の武将から江戸時代中期の大名まで192人の言行、逸話を紹介。
『ドゴールのいるフランス』山口昌子著、河出書房新社
ドゴールは、第二次世界大戦とアルジェリア戦争で2度祖国を救った。「危機の時代のリーダーの条件」が事実に基づき書かれている。
『第二次世界大戦』ウィンストン・S・チャーチル著、河出文庫
第二次世界大戦を勝利に導いたイギリスの政治家チャーチルが自ら記した本。彼の戦略的思考が克明に描かれ、ノーベル文学賞を受賞。
■若手、新入社員にお勧めの本
『山県有朋-明治日本の象徴』岡 義武著、岩波新書
『近代日本の政治家』岡 義武著、岩波現代文庫
※すべて雑誌掲載当時
(稲泉 連=構成 二石友希=撮影)