夫公認の同人AV出演

夫は、同人AVも風俗の仕事も認めている。妻がやっていることに口を挟まない。裸の仕事をしていることは出会った日に伝えているので、自然とそのような関係になったと言う。

家計の負担は、別々。マンションのローンは夫が払って、あと生活費とか食費は買い出しに行ったほうが払う。夫は私の仕事は好きにしなよってスタンス。
でも細かいことを言うこともあって、「ソープランドは嫌だけど、同人AVとヘルスはいい」らしい。理由は分かりません。
私、高校も大学も、いまもどちらかというと真面目なタイプだけど、大学生のときから出会いカフェで売春みたいなことをしていた。だから、その仕事しか経験がない。
家庭を持ったからこそ、仕事よりも家庭とか子どものほうが大切なので、できるだけラクに稼ぎたい。それが同人AVを続ける理由です。夫が仕事のことを云々言わないのはすごく助かります。

同人AV女優も撮影会モデルも、1日5万円の収入が見込める。パートや非正規の仕事では望めない金額であり、ゼロから新しい仕事を始めても家庭や子育てがおろそかになる。家庭があるからこそ、同人AVで合理的に稼ぎたいという理由だった。

彼氏が好きでも、やめられない出会いカフェ通い

彼女は“真面目なタイプだったけど、大学生のときから売春をしていた”と言う。いったいどういうことか。

中堅都立高校から、都心部にある有名女子大に進学。男性経験がない高校時代から、興味本位で出会い系サイトを検索していた。

未成年のときに茶飯(食事やお茶のみの関係)の援助交際を何回か経験し、大学生になってから繁華街にある出会いカフェに出入りするようになった。

カフェで手をつないでいる男女
写真=iStock.com/RRice1981
※写真はイメージです

出会いカフェとは売買春の温床とされているカフェで、男性エリアと女性エリアが分かれている。

男女エリアはマジックミラーで仕切られ、男性がマジックミラー越しに女性を物色、男性に指名されると別室で会話となる。そこで条件が合えば外出ができるシステムで、都内では新宿、池袋、上野などに存在する。

入学してしばらくしてサークルの先輩と付き合った。初めての男性経験で相手のことは好きだった。しかし、中年男性と食事するだけでお金をもらえるのは、すごくいいと思ったので、出会いカフェ通いはやめなかった。

大学生になって出会いカフェはいろいろ行った。池袋とか新宿、上野とか、あと、千葉県の船橋にもあった。授業が終わって、夕方からひとりと会う。
最初は茶飯でお小遣い稼ぎたいくらいの感覚だったけど、結局、全員に肉体関係を求められる。だから何となく大人の関係もするようになった。
一度のセックスで3万円をもらった。売春みたいなことがお金になると覚えてしまって、週5で通った時期もあった。毎日、同じ所に行くとまたいるって思われるから、いろんな場所に行った。