2022年、パナソニックが選択的週休3日制検討を発表したことが話題になった。労働時間は一体どこまで減らせるのだろうか。週休3日で働く税理士の山本憲明さんは「今の仕事を続ける前提をなくせば、仕事は半分にできる。まずは残業や休日出勤をなくし“超”効率化をすることだ」という――。

※本稿は、山本憲明『5年で仕事を半分にして、自由を手に入れる』(明日香出版社)の一部を再編集したものです。

半身はビジネススーツ、半身はリラックスウエアを着用してノートパソコンを持ちながら、オフィスから自宅に移動する男性のイラスト
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「仕事を半分」は決して大げさではなく実現可能

皆さんの中には、「『仕事を半分にする』なんて、大げさなんじゃないの、半分になんてできるわけないよ」とか、「仕事をちょっと減らすだけでしょ」などと思っている人もいるかもしれません。

仕事時間を減らそう、というアプローチはビジネス書などでも多くみられます。いろいろな技を使ったり、作業の効率化をしたり、皆さんも実践していることがあるのではないでしょうか。

しかし、本書で目指していくのは、「本当に仕事を半分にする」ことです。それくらい大胆でなければ、人生をいい方向に変えていくことなどできません。

「今の仕事を続ける」という前提をなくす

もちろん、会社には「所定労働時間」というものが存在しますので、実際に仕事時間を半分にすることは、通常は不可能です。一日8時間仕事をしている人が、じゃあ明日から4時間しか働かない、なんてことは無理ですよね。

しかし、それは「今の仕事を今の形で続ける」という前提があるからそうなっているだけであって、その前提を取り払えば、実現可能となります。

例えば会社員をやめて、独立して自営業を行うとして、「自分は4時間しか働かない」と決め、それを頑なに守れば、仕事を半分にすることが達成できます。他にも、例えば転職をして労働時間が短い会社に勤めるといったことも可能です。

達成までの道のりは厳しいものがあるかもしれませんが、できないことはありません。はじめから諦めていては、可能性はゼロのままです。