もはや不可能ではない“週休4日”

ここで、「仕事を半分にするために、週休4日にチャレンジする」という当初の目的に沿って考えてみましょう。

週休4日を目指すというのは、不可能ではないと考えます。まず、週休3日の会社を選び、そこで働くようにします。

コロナ禍も経て時代は変わり、働き方は大きく変わってきています。すでに、リモートワーク前提で住む場所と働く場所の関連性を問わない企業も増えてきています。その流れでは、休日が増えていってもおかしくないはずで、週休3日制の会社も増えていくことでしょう。

そのような、自由を重んじる会社で働き、週休3日から週休4日を目指していき、週の半分が仕事、週の半分が仕事以外という環境を作れれば最高ではないでしょうか。

週休4日だと、労働は週3日です。今までの5日と比べると半分にはなっていませんが、通勤時間や無駄な会合が減ることで、精神的な負担は半分以下になることでしょう。

まずは、今後の世の中の流れに沿って、週の休みを増やしていきましょう。

週休4日を実現しやすい自営業

私は自営業をやっていますが、繁忙期以外、週に1日は必ず「平日でも仕事をしない日」を決めています。勝手に週休3日制にしているのです。やっている仕事は週休2日のときと同じ量でも、超効率化をすることによって休みを増やしました。

雇われている身であっても、例えば週のうち1日を「事務処理禁止、将来につながることだけを行う日」と決めるなど、やる仕事の種類を制限したりして、「勝手に週休3日」を行うことは可能です。ぜひ一度試してみてください。

私の知人のある税理士も、月曜日と金曜日を「税理士業禁止の日」にして、その日は休んだりクリエイティブな仕事をしたりするなどして、週休4日を実現しています。

別の知人は、毎月2週間、海外に行くことで「月の半分は休み、半分働く」生き方をしています。会社経営者や自営業であれば、このように休みを多くして自由な働き方を実現しやすいです。

週5日でやっている仕事は、集中力を高めれば週4日や週3日でできるはずです。仕事の量は、与えられた時間によって増減します(パーキンソンの法則)。まずは週休3日、そして週休4日を目指して取り組んでいきましょう。

青い海と青い空を満喫する男性
写真=iStock.com/SHansche
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家族がいて家のローンも残った状態での独立

4.「自分で決めて仕事をする」モードにシフトする

仕事の量を半分にするには、他人からコントロールされるのではなく、自分で仕事をコントロールしなければなりません。ただ他人から指示をされて仕事をしていく、というのであれば、仕事を半分の状態に近づけることはできません。

私がサラリーマンをやめて独立したのは、「とにかく、自分で決めた仕事をやっていきたい」という思いが突き上げてきたことが原因でした。

家族がいて家のローンも残った状態での独立。独立したとしても食べられる保証はないわけですからリスクは高かったと言えます。しかし今では、それしかなかったと思いますし、それほど「自分で決めて仕事をすること」は、私にとっては大切だったのです。