何も考えずに働いていては、時間は減らせない

突然ですが、皆さんは「サイゼリヤ」をご存じでしょうか。低価格で美味しいイタリアンが食べられる、言わずと知れた人気レストランです。

そのサイゼリヤでは、従業員の一挙手一投足を計測してマニュアル化し、秒単位で無駄がないように研究しています。改善を繰り返して、まさに「超効率化」を図っているのです。

何も考えずに働いていては、自分の仕事時間を減らしたり、少ない時間で多くの稼ぎを得たり、ましてや仕事を半分にすることなど無理でしょう。

仕事量が多いと感じる場合、通常は仕事時間を延ばして、残業をして仕事を片付けます。その考え方をやめ、仕事時間は変えないまま、または逆に仕事時間を減らして、その減った時間の中でこれまでよりも多くの仕事ができるようにしましょう。

ただ、仕事時間を減らして仕事を多くこなすという発想がよいとは言えません。仕事の作業量は減らしたうえで、質の高い仕事をして、これまでよりも短い時間でこれまでよりも大きな成果を出す、という考えを持ってください。そのために必要なのが超効率化です。

増えていく週休3日制の会社

3.“週休4日”にチャレンジする

仕事を半分にすれば、単純に休みも多く取れるようになります。現代では週休2日が主流なので、「週休4日」なんて絶対無理、と思うかもしれません。週の休みをどれだけ増やしていけるか、ということについて考えてみましょう。

普通に考えると、会社員であれば、会社で決まっている所定の休日しか取れないのは当然です。週休2日+祝日が休み、という場合がほとんどでしょう。しかし、考えてみてください。私の年代、今の50代が子どもだった頃は、週休1日が普通でした。

それが週休2日になり(なんと休みが倍になるという改革!)、今ではそれが当たり前になっています。

2022年は、「パナソニック 選択的週休3日制検討」というニュースが話題になりました。日本を代表する大企業が週休3日制を検討しているというのです。これは大きなインパクトを与えました。

政府が選択的週休3日制を推進していることもあり、その他の大手企業も検討していたり、実際に導入していたりする企業が増えています。

パナソニックのことを言うのではありませんが、会社の業績がうまく伸びず、人余りの状態になってしまう場合は、週休3日制にして給料を下げるということも考えられます。

ましてや選択制にして、選ばせるのであれば給料を下げる名目にもなります。今後は、休みを増やす企業が増えていくことでしょう。