ラッキンコーヒーを真似てモバイルサービスを開始

このラッキンコーヒーのマーケティング戦略と猛烈な成長スピードを受け、スターバックスはすぐにライバルのサービスを真似て対抗した。2018年8月、スターバックスはアリババと手を結んでコーヒーのデリバリーサービスを開始し、モバイルオーダー・サービス「スターバックス・ナウ」も始め、世界初となるテイクアウト専門店まで北京にオープンした。こうした取り組みは、サードプレイスを重視してきたスターバックスにとって自己否定にもつながりかねないものだが、そこまでしなければならないほど、ライバルの脅威が大きく、相手の差別化を早急に打ち消す必要があったといえる。

ソファに座りスマホを使用する女性
写真=iStock.com/fizkes
※写真はイメージです

モバイルオーダーによる事前注文やデリバリーサービスの拡充、テイクアウト専用のウォークスルー型店舗の拡大などによって、中国市場でライバルたちと真っ向勝負を繰り広げているスターバックスは、中国における出店ペースの加速を発表しており、2025年までにさらに3000店舗を増やし、9000店舗の展開を目指している。そして、この中国市場での戦略を世界各国に広げていく方針で、ウォークスルー型店舗も含め、2030年までに店舗数を1.7倍の5万5000店舗まで急拡大させる野心的な目標を掲げている。

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