開幕前から派手なパフォーマンスや言動で注目を集めてきた“ビッグボス”こと北海道日本ハムファイターズの新庄剛志監督。チームは開幕直後から大きく負け越しているが、公認会計士の藤田耕司さんは、「新庄監督は組織風土改革に取り組んでいる。それが形になってくれば、チームは躍進するのではないか」という――。
試合前の練習に臨む日本ハムの新庄剛志監督=2022年4月21日、楽天生命パーク宮城
写真=時事通信フォト
試合前の練習に臨む日本ハムの新庄剛志監督=2022年4月21日、楽天生命パーク宮城

選手のメンタルを重視するビッグボス

監督就任から大きな注目と期待を集めているビッグボスこと新庄剛志監督。チームは当初から戦力不足が指摘されており、開幕直後から大きく負け越し、苦しいスタートとなった。チームを率いるビッグボスも、その采配や選手起用の仕方に奇抜さが目立つだけに、ファンや評論家からの批判は手厳しい。

ただ、そんな中でも一貫しているのが、ビッグボスの組織風土改革に取り組もうとする姿勢である。特に注目したいのが、「萎縮」への取り組みだ。

「学生時代にお山の大将だった選手がプロの世界に入って上手い選手に囲まれると、どんどん自信を失い、萎縮してそれがプレーの差となって現れる」

ある記者に対してビッグボスはそう話していたが、選手の力量の差は技術もさることながら、メンタルによるところが大きいのではないかという考えが見てとれる。