厄介な上司とうまく付き合うにはどうすればいいのか。ブロガーのフミコフミオさんは「他人を変えることはできない。だが、相手の『いいところ』を探すことで見方を変えることはできる」という――。
「全サラリーマン共通の敵」との向き合い方
こんにちは。僕はフミコフミオ。食品会社で働く営業職の中間管理職である。特別な才能も向上心も持ち合わせていない、そんな僕が、25年のサラリーマン生活を生き残ってこられたのは、ただひとつ、書いてきたからである。
書くことひとつでサラリーマン生活で起こるあらゆる出来事をクリアしてきたのだ。
この文章では、かつての僕のように会社でもがいている人たちに向けて、どうしても気持ちの乗らない仕事や、ムカついてしょうがない上司と、書くことを武器にどう向き合っていけばいいのかについてお話しさせていただく。
全サラリーマン共通の敵が上司である。とりわけ厄介な上司は強大な敵である。
ゴキブリのような生命力を持ち、防弾ガラスよりも厚い面の皮をかぶり、風よりも早く風を察知する風見鶏のような人種である。
厄介な上司の下に配属されたとき僕らはどうすればいいのか。
森の中でクマさんに出会ったときを想像してみてほしい。
死んだ真似をすればいいのか。すたこらさっさと来た道を逃げればいいのか。木に登ってやりすごせばいいのか。上司は森のクマさんよりも恐ろしい。
無駄に部下に対する眼力だけは発達しているため、僕らを見逃してはくれない。逃亡はできない。反抗的な態度を1ミリでも見せようものならハラスメントギリギリの言動で追い詰め、心神を衰弱させて、意のままに動かそうとするだろう。
僕らにできることは、厄介な上司とどう付き合えばいいのか、知恵をしぼって考え、自分の中にある武器をもって立ち回ることである。