日々の暮らしでわきあがる悩みには、どう向き合えばいいのか。ブロガーのフミコフミオさんは「『書く』ことを始めるといい。物事を柔軟に考えられるようになり、自然と悩みも解消する」という――。

※本稿は、フミコフミオ『神・文章術 圧倒的な世界観で多くの人を魅了する』(KADOKAWA)の一部を再編集したものです。

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写真=iStock.com/littlehenrabi
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「悩み」を自分の力にすることができる

「書けるようになるためには、どうすればいいのか」という本題に入る前に、書くことによって得られるものを列挙しよう。「こんな良いことがあるのか!」というポジティブな効果を確認しておいたほうが、ヤル気が出てくるだろう。

【書くという行為を通じて得られるもの】
・悩みや迷いが消える。
・やりたいことが見つかる。
・良い人間関係が築ける。
・充実した毎日が送れるようになる。
・文章が思いのままに、爆速で書けるようになる。
・自分の武器となる個性が見つかって、さらに磨き上げられる。
・多くの人に読まれるブログが書けるようになる。

僕は、20代の終わりから30歳にかけて、大きなものから、ささいなものまで、いろいろな悩みを抱えていた。

たとえば、お決まりの

「同期の奴らが苦労なくノルマをこなしているのに、なぜ自分はノルマ達成に四苦八苦しているのだろう。能力が足りないのだろうか」
「上司が理不尽なほど自分にキツく当たってくる。嫌われているのだろうか」

といった仕事の悩みから

「このままボーッと息をしているだけで人生を終えてしまっていいのだろうか」
「なぜ人は争い、殺し合うのだろう。どうして戦争はなくならないのだろう」
「ノストラダムスの大予言で示された人類絶滅が数年遅れで現実になるのではないか」

といった哲学的な悩みまで。

数え上げれば、両手の指の数でも足りないくらいだ。でも、「書くこと」でほとんどの悩みは解消した。

今、振り返ってみると、悩みとは「可能性」だった。だから今、悩んでいる人は、安心してほしい。「悩んでいる状態」とは、真剣に人生と向き合っている状態だからだ。

「のほほ~ん」と生きている人よりも、人生を切り拓く可能性、成長する確率は高い。

書くことで、悩みと向き合える。悩みが糧(自分の力)になり、それをベースにまた新たな悩みと対峙できる自分になる。新たな悩みについて書くと、それが新たな糧になる。

「書き続けること」は地味で地道な行為だ。だが確実に、年輪を重ねる大木のごとく成長できるようになる。「書くこと」で、「悩み」を「可能性」に変えられる。「悩み」を自分の力にすることができる。