会社を辞めるときにはどう振る舞えばいいのか。ブロガーのフミコフミオさんは「職場に対するネガティブな感情からいったん距離を置き、社内の関係者に丁寧に挨拶して回るといい。僕はそれを徹底することで、前職での人脈が転職先で役に立った」という――。
威圧的に指をさすビジネスマン
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退職には3パターンある

こんにちは。僕はフミコフミオ、食品会社で働く営業職の中間管理職だ。

今回は退職の話をしたい。

退職の話題は、転職を通じたステップアップといったポジティブなものと、上司への怨念や過酷なノルマといった現職への不満が原因のネガティブなものの2種類があって、そのほとんどが辞めていく側の人間が語るものだ。

そのため退職の話題では、辞めていく人間が主で(例外もあるが)、残される人たちが従になりがちだ。

だが、実際に退職というイベントにおいては会社を辞めていく人間と会社に残る人間はイーブンの関係である。

見方によっては、残る人間のほうが主となる。当たり前だ。

社員ひとりが退職しても、職場や仕事は続いていくのだから。だからあえて今回の退職の話は、退職していく人間が残る人間に対して何ができるか。そしてそれが退職する人間自身にとってどれだけ有益なのか、そういう視点でお話しする。

僕は新卒で社会に出てから25年ほど会社員生活を続けている。数えきれないくらい多くの上司や同僚の退職に立ち会ってきた。そのなかで退職には3パターンあることに気付いた。