「明日からダイエットをしよう」「今週末は運動しよう」と思っても、ついサボってしまうのはなぜか。心理カウンセラーYouTuberのるろうにさんは「人間は本来、サボりたがりの生き物だ。行動を起こしたいなら“5秒ルール”を使うといい」という——。

※本稿は、るろうに『心理カウンセラーYouTuberが教える1秒で不安なくなる大百科』(SBクリエイティブ)の一部を再編集したものです。

横になった人の上にいる犬
写真=iStock.com/gollykim
※写真はイメージです

お金はあるけど、家族を失った大学教授

「もっとお金があれば、幸せになれるのに……」

そう思っている大多数の人へ。実際は、お金だけにとらわれないほうが幸せを感じやすくなるんです。

とある大学の教授だった40代男性のコガさんは、多くの優れた論文を世の中に出してきた著名な人でした。毎日日付が変わるまで研究室にこもり、土日出勤も当たり前で研究に没頭していました。

※プライバシーに考慮して、事実関係の一部を変更しています。あらかじめご了承ください。

お金には不自由ない生活だった反面、ずっと家族とはすれ違いの生活が続き、奥さんから「もう少し家にいてほしい」と言われていました。ですが、コガさんは奥さんの訴えを聞かず、さらなるお金を求めて休みなく仕事を続けました。

その結果、ある日コガさんが仕事から帰ると奥さんと子どもが家におらず、リビングのテーブルには奥さんの名前が書かれた離婚届が置かれていたようです。コガさんはお金を追い求めすぎた結果、大切な家族を失って深く後悔することになってしまいました。

幸福度は「お金持ち<好きなことに時間を使える人」

たとえ高収入であっても、コガさんのようにあまり幸せを感じられなくなる人は珍しくありません。逆に、そこまで収入は多くなくても毎日家族と美味しいご飯を食べて休日は好きな場所に出かける、そんなことができる人はとても幸せそうに見えたりします。

とはいえ「そんなのは綺麗事で、やっぱりお金は必要じゃないか?」と思う人もいるでしょう。

ですが、カリフォルニア大学が「お金と時間どちらが大事だと思うか」や、「人生にどれだけ満足しているか」などの関連を調査したところ、たくさんお金を持っている人よりも好きなことに時間を使える人のほうが幸福度は高いと明らかになっているんです。

たとえ多くのお金を持っていても、使う機会がなければ幸せは感じにくくなります。だからお金に執着せず、楽しい時間を過ごせることを目指すほうが幸せになりやすいんです。