起業、就職、転職、結婚、出産……。人生は選択の連続で、迷ってなかなか決められないことが多い。作家・投資家の本田健さんは「特に若い人は迷ったら、飛び込むことが大事です。私のメンターで“ソース王”として世界的に有名な吉田潤喜さん(71)がいいお手本です」という――。

※本稿は、本田健『20代にとって大切な17のこと』(きずな出版)の一部を再編集したものです。

ウェディングドレスの背中に蝶結びをする花嫁介添人
写真=iStock.com/MaximFesenko
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いっぱい迷うことが多いのが人生

これからの人生で、あなたは、「想定もしなかったようなこと」をたくさん体験していくでしょう。それが、人生の楽しさでもあり、苦しいところでもあります。

恋愛でも仕事でも、いろいろなハプニングを体験することになるでしょう。住む場所にしても、10年後には、国すら変わっているかもしれません。

いまと違うパートナーと一緒にいて、違う街に住み、違う仕事をしている自分の未来をあなたは想像できるでしょうか。ひょっとしたら自分の性別さえ、変わっているかもしれませんよね。

20代は、ほんの10年で、いまでは想像もできないような人生を送る可能性があるのです。これからの人生で、あなたが決めることがたくさん出てきます。

□新しい仕事を引き受けるかどうか
□転職するかどうか
□独立するかどうか
□「つき合ってくれ」と言うかどうか
□「つき合ってくれ」と言われて、「はい」と言うかどうか
□結婚するかどうか
□子どもを持つかどうか

人生は「選択肢の掛け算」によってできている

これから、「新しいプロジェクトに誘われる」といった小さなことから、「プロポーズされる」という大きなことまで、あなたは、何百回も決断を迫られます。それをすべて、いつも2秒で決められたら理想ですが、そんな人はいません。たいていの人は、決める前に迷うものです。

「これは引き受けたほうがいいのだろうか」
「これは、やったほうがいい」
「これは、言わないほうがいいかな」

「YES」と言うか「NO」と言うかで、その後の展開は全然違ってきます。

目の前の選択肢に迷いながらも、選択をしてきます。その選択肢の掛け算によってできてくるのが、あなたの人生になることを理解しておきましょう。

迷っているのは、あなただけではありません。世界的な偉人も、いろんな分野の第一線で活躍している人も、みんな迷っています。一国の首相や大統領だって、大会社の社長だって、いろんな決断に迷っています。

あなたのお父さんもお母さんも、迷いながら生活していると思います。いまは、人類全体が迷っているといっても過言ではありません。若いうちは特に、迷うのが普通です。なので、あなたが迷うのは当たり前なのです。

でも、迷ったときに、どうやって決めるのか、自分なりの方法を考えておくことは大切です。それについてお話ししましょう。