家計防衛に役に立つ! 人間にある妙なクセ

まずは2本の線を見てください。

無関係な要素に惑わされやすい

ご存じの方も多いと思いますが、これは有名な「ミュラー・リヤー錯視」です。2つの直線部分は同じ長さですが、両端の矢印の向きが異なることで、人間の知覚が惑わされ、長さが違って見えます。多くの錯視は物体の見え方が背景の色、陰の濃淡などに影響される効果を狙ったものです。視覚以外の感覚による知覚も同様で、人は一見、無関係と思われる要素に惑わされることが多くの研究からわかっています。

たとえば、米デューク大学の消費者行動研究者アリエリーの行った選択実験があります。英ビジネス誌「エコノミスト」の年間購読プランA・B・Cのどれを選ぶかを、米マサチューセッツ工科大学スローン経営大学院の学生100人に聞いた結果が表1です。

おとり商品を提示されると高額商品を選びやすい

プランBとCは同じ料金ですが、プランBにはウェブ版が含まれていないため合理的な消費者であれば当然選びません。次にプランBを除いたプランAとCのどちらを選ぶかを聞いた結果が表2です。