優秀な部下の査定面談には、特に注意が必要なことを知っているだろうか。彼らをさらに伸ばすかどうかは、上司の話術にかかっているのだ。

査定フィードバックは、部下を伸ばす絶好のチャンス

部下を評価し、面談などを通じて本人にフィードバックする作業は、上司にとって非常にストレスのたまる仕事である。特に部下を伸ばす建設的な面談は難易度が高い。さらに、成績が優秀な部下を相手にするときほど、建設的なフィードバックは難しいものなのだ。

優秀な部下は、すでに申し分ない業績を挙げており、はっきりとしたパフォーマンスの向上が必要ない場合もあるため、面談などで何か言おうとするほど、上司は自分が細かいことにうるさく、厳しすぎるのではないかと思えてくるのだ。一方、優秀な部下のほうも、仕事を改善しろと言われることに慣れておらず、わずかに完璧でない点を示唆されたりすると、苦々しく思う場合もあるだろう。

しかし、できる部下のやる気を保ち、仕事への情熱を継続させるには、上司の適切なフィードバックが不可欠である。わざわざ不愉快になる内容の面談をする必要はない。できる部下との面談を憂鬱に思うのではなく、成果を大いに評価し、次のステップについて話し合える絶好のチャンスと捉えるべきだ。