ホームヘルパーの平均年齢は46.8歳(厚労省発表、2018年)。しかし現場からは「50代以上ばかり」という声が聞こえてくる。なぜか。ケアマネジャーは「利用者からのセクハラやパワハラが横行している。だから、それらをかわす術を身につけている50代以上でなければ仕事が続かない」という――。
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在宅介護サービスを頼んでもやってもらえなくなる日が来る

「食事づくり、入浴・排泄のサポート、部屋の掃除……在宅介護サービスを頼んでもやってもらえなくなる時がそう遠くない時期に来ますね」

キャリア15年のベテランケアマネジャーのTさんは不吉なことを語り始めました。どういうことかと聞くと、国が訪問介護のホームヘルパーが行う「生活援助」に制限をかけたこと、そしてそのヘルパー自体も足りなくなりそうな状況だという。詳しく尋ねれば、そこには介護現場を知るケアマネジャーが直面する「不都合の真実」があったのです。