「ギリギリのスケジュールが一番よくない」

そういう生活をしていると、まず運動ができない。学生時代にテニスをしていて体力に自信はあったのですが、50kg台だった細い身体が、一気に太って70kgを超えました。若い頃から太っている人はまだいいのですが、こういう激太りというのは危険です。

自分ではバリバリやっているつもりでしたが、おそらくかなりのストレスがかかっていたのでしょう。そして運動不足が輪をかけた。みるみる太って、おそらく当時の生活をそのまま続けたら死んでいたと思います。

さすがにこれはいけない。私は余裕のあるスケジューリングに転換しました。自分なりに仕事の制限をつける。むやみに仕事を受けず、手帳に時間割をきちんと書いて、自分に過剰な負荷がかかる仕事は勇気をもって断る。

空き時間を少しずつつくるようにしました。余裕ができると精神も落ち着いた。仕事をびっしり入れていると、興奮して交感神経が優位な状態になる。それを朝から晩まで一年じゅう続けていると必ず心身のバランスが崩れ、自律神経失調症になる。

それがひどくなるとうつ病になったり、最悪の場合には過労死してしまいます。順天堂大学医学部の教授で自律神経の働きに詳しい小林弘幸先生は、「ギリギリのスケジュールで動くのが一番よくない」とおっしゃっています。

明日できることは、明日に回す

どこかで仕事の線引きをすることが必要でしょう。ここまではやるけれど、ここからは抱えない。幸い働き方改革で残業自体がしにくい世の中になっています。

ただし、怖いのは業務時間内でこなせない仕事を家に持ち帰ってやる「サービス残業」が密かに増えることです。

会社に勤めている人は、基本的に家に仕事を持ち込まないことが大事です。上司から仕事を頼まれ、つい断れずに家に帰ってこなす。

上司はそれを知らず、頼んだ仕事を業務時間内でやる能力と余裕があると判断し、同じようにまた仕事を頼んでくる。

残業時間が制限されるこれからは、断らずこなしてくれる人にどんどん仕事が集まってくる可能性があります。すると期待に応えようとして無理してしまう。

家には絶対に仕事を持ち帰らない。そういう線引きをしっかりすることも必要です。to doリストに、やるべき仕事を掲げる時に、今日やるべきことだけを書き出すようにしましょう。明日できることは明日に回すのです。