国民的人気の高い小泉進次郎衆議院議員がついに環境大臣として入閣した。小泉氏の人気は国民に寄り添う態度や発言によるところが大きいが、権限と責任を持つ立場になったこれからは、「国民に寄り添う」だけでは済まされない。現在の小泉氏と同じ38歳で大阪府知事に就任した経験を持つ橋下徹氏が、辛口のエールを贈る。プレジデント社の公式メールマガジン「橋下徹の『問題解決の授業』」(9月17日配信)から抜粋記事をお届けします。
写真=時事通信フォト
初閣議を終え、記念撮影する安倍晋三首相(手前中央)と第4次安倍再改造内閣の閣僚ら=2019年9月11日、首相官邸

「小泉には負けへんぞ」という雰囲気が高まってほしい

9月11日、第4次安倍第2次改造内閣が発足した。注目の一人は38歳の小泉進次郎環境大臣。先日は、滝川クリステルさんとの結婚報道で日本中を賑わしたが、今回の入閣報道も日本中を賑わした。

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政治は小難しいことを考え、論じるよりも、官僚組織を動かし、反対の声を唱える者を説得し、メディアやインテリたちからの批判に耐え、世の中を動かしていかなければならないものだ。

加えて、どうしても意見が合わない政敵は、選挙によって政治の世界から追い出さなければならない。ほんとエネルギーがいるんだよ。

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それでエネルギーがなくなってくると、大胆なことにはだんだん挑戦できなくなってくる。「まあ、この辺でいいか」となっちゃうんだ。さらに、周囲と衝突するのも面倒くさくなってしまって、「自分の人生が良ければ、そこまで衝突しなくてもまあいいか」ともなってしまう。

だからこそ、政治家は若い方がいい。ただし、それなりの知恵と経験も必要だから、やっぱり40歳前後が一番いいんじゃないか。

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