スタバも注目の、若き女性バリスタ

「安さんの存在は気になっています。私、ファンなんですよ」

スターバックスの女性バリスタ(コーヒー職人)から、こんな言葉を聞いたことがある。サザコーヒーの安優希バリスタのことだ。

24歳の若さで「18年JBC(ジャパンバリスタチャンピオンシップ)4位」の実力者。同社の大洗店店長・茨城大学店店長も兼ねる。

サザコーヒーのもう1つの強みが、安さんのようなバリスタの存在だ。18年のJBCファイナリスト6人中3人が同社のバリスタ。安さんは最年少として名を連ねる。

「もともと専門学校生時代にコーヒー抽出の授業を受けて興味を持ち、そのときの講師だった小泉準一(サザコーヒー取締役で同社バリスタ監督)の誘いを受けて入社しました。いまは、五輪出場を目指す選手のような気持ちで仕事に向かっています。通常業務の終了後にバリスタのトレーニングを行い、土日も抽出セミナーやトレーニングで埋まります。でも『世界一のバリスタになる』という目標があるので、苦になりません」(安さん)

堂々とした立ち居振る舞いは、長年習ったバレエで培った「発表会慣れ」もあるのか。17年JBC6位、18年同4位と着実にステップアップしてきた。

18年、そのサザコーヒーも加盟するSCAJ(日本スペシャルティコーヒー協会)に、スターバックスが加入したことがコーヒー業界のニュースになった。19年からはスターバックスのバリスタが、SCAJ主催のJBCに参戦する。9月に予定される決勝大会では、安さんらサザのバリスタとスターバックス勢との真剣勝負が見られるはずだ。