「すぐやる子」になるするための親の魔法のかけ方
【脳の時間割編】
▼宿題はなぜ、朝やるべきなの?
まずお子さんに伝えてほしいのは、脳には“時間割”があるということ。起きてから3〜4時間後は頭がさえて論理的に考えられる、7〜8時間後は手先を器用に動かせる、9〜11時間後は体を活発に動かせるなど、脳は時間帯によって得意なことが異なります。ですから、朝の頭がさえている時間帯に宿題を済ませるのは、理にかなったことなのです。
大切なのは、子供に実感させること。たとえば、「朝のほうが脳って活発に動くらしいよ。これまで午後にやっていた宿題を午前中にやってみて、時間を比べてみようか」などと提案してみてください。宿題が終わったら、かかった時間と、宿題に向かう気持ちがどう変わったかをお子さんに聞いてみましょう。おそらく、早く終わったと感じるはずです。
自由研究でも読書でも集中して取り組ませたいことは朝のうちに済ませてしまいましょう。一方、好きなことに寝る前に取り組むと、夢中になって睡眠時間を削ってしまいがちなので、朝のうちにやり終えてしまうのがおすすめです。
▼子供がすぐに動かないのでイライラします
「ちゃんとしなさい」「早くしなさい」、ふだんから口癖のように出てくるこのセリフ。夏休みになると、さらに増えるかもしれません。
しかし、このセリフはすぐに行動することにはあまり役に立ちません。脳が体に行動を命令するときに、その命令が具体的になるほど体はすんなり動きます。すぐに行動するためには、具体的な行動を自分で言語化することが役立ちます。
そこで、テキパキ行動してほしいときには、子供に「今日の予定について教えて」と聞いてみましょう。自ら予定を言語化すれば、子供の脳に次の行動の見通しを立てさせることができます。
外出の用事があるなら、「出発まで○分あるけど何ができる?」と聞いてみるのもいいでしょう。「○○ならできるかも」と言語化できれば、それを実行することができるはずです。
親の上手な問いかけで、子供自身が予定や行動を言葉にする機会を増やしてみましょう。