「ちゃんとしなさい」「早くしなさい」……。なぜ、夏休みになると子供はダラダラしてしまうのか。作業療法士の菅原洋平氏は「人間の脳の特性に沿って親子で計画を立てたり声をかけたりすれば、小さな子でも時間管理できるようになり自ら動くようになる」という——。
『プレジデントFamily』2019年夏号
『プレジデントFamily』2019年夏号で本稿「すぐやる!」子になる時間管理のトリセツを詳報している

夏休み、ダラダラな生活リズムの子をどうするか

夏休みはふだん時間がなくてできない勉強や運動にトライできるチャンスだ。しかし、現実は「ダラダラ過ごして生活リズムがメチャクチャ」「やるべきことが終わらず親子でバトル」……。昨年の夏休みを思い出して、思わずため息が出てしまう親も少なくないだろう。

今年こそはわが子に充実した夏休みを送ってほしい。作業療法士の菅原洋平先生によると、子供の行動を変えるにはちょっとしたコツをつかむことが重要だという。

「夏休みを前に高い目標を掲げたものの、毎年計画倒れになってしまっているご家庭も多いのではないでしょうか。人間の行動は精神論では変えられませんし、長続きしません。

しかし、脳の特性に沿って予定を立てたり、空間づくりをしたり、日課を決めたりすれば習慣が身について、“やらないと落ち着かない”という状態になります」

子供は大人に比べて、経験が乏しいので“いま、どれくらいの時間が経ったか”“あとどれくらい遊んでいても大丈夫か”といった時間感覚が未熟なのだと菅原先生。

「大人が子供に指示するのではなく、子供自身が考えることで時間感覚は鍛えることができます。夏休みを上手に使って、子供の成長にもつなげていってほしいですね」

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