肌を健康に保つためには何が大事なのか。東海大学医学部客員教授の平山令明さんは「毎日のスキンケアを続けることが大切だ。ケアの内容は朝と夜では大きく異なることを知っておくといい」という――。(第2回)

※本稿は、平山令明『スキンケアの科学』(講談社ブルーバックス)の一部を再編集したものです。

洗面台で顔を洗う女性
写真=iStock.com/PeopleImages
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朝のスキンケアは1日を守る準備

スキンケアには大きく分けて「洗浄」、「整肌」、「保護」の3段階があります。基本的に朝と夜の2回、同じ3段階で行いますが、朝と夜では少しメニューが異なります。

●朝のスキンケアについて

朝のスキンケアの大きな目的は、これから始まる1日の活動中に肌の状態を守るための準備です。

その日に予想される活動や環境によって準備する内容も変わります。たとえば海や山に行く場合と職場に行く場合とではおのずと異なりますし、天候や季節によっても大きく異なります。

朝は忙しいので、スキンケアが手短かつルーティン的になってしまいがちですが、適切なスキンケアを朝行うことはとても重要です。

(洗浄)

就寝中には皮脂や汗が分泌されるため、布団などからの埃が顔にどうしても付着します。またターンオーバーで表面に出てきた古い角層細胞も肌の表面に付着しています。

これらの汚れは水洗いでは落ちにくいので、洗顔剤が必要になります。洗顔剤をよく泡立て、泡で顔を覆い洗浄します。

朝の洗顔は優しく、素早く潤す

肌を強く擦るのは、皮膚を守るために必要な角層まで傷つける恐れがあるので厳禁です。優しく洗い、かつ洗顔剤や汚れが残らないようにすすぎます。肌からの水分を拭き取る時も、擦るのではなく、柔らかく吸湿性の高いタオルをそっと肌に押し当てて拭き取ります。洗顔時の水の温度はやや冷たく感じる32~34℃が適温です。

(整肌)

水で洗浄した皮膚の表面はとても早く乾燥しますので、素早く(5分以内に)化粧水で整肌を行う必要があります。

化粧水の主たる目的は、肌に水分を補給し、うるおいを与えることです。洗顔後の角層は敏感な状態にありますので、ここでも肌に擦りつけるなどの刺激は与えず、両手で包み込むように優しくつけます。

角層に十分なうるおいを与えることで以後のスキンケアを効果的に行うことができます。化粧水の成分はほとんど水ですが、その他の成分も含まれています。

それらの成分と働きについては、第3回で詳しくお話しします。