親しい友人がいない高齢者は3人に1人

街が華やかな賑わいに包まれ、家族の団らんを象徴する笑い声が聞こえてくる年末年始。しかし、かつて企業戦士として最前線で活躍してきた定年世代にとって、この時期は一年で最も「孤独」が身に染みる季節かもしれません。

現役時代には、山のような年賀状や連日の忘年会が、自分の社会的な「繋がり」を証明してくれていました。しかし、肩書きを置いて迎えるお正月は、驚くほど静かなものです。子どもたちは独立し、かつての同僚との縁も少しずつ遠のいていく。テレビから流れる「家族の絆」を強調する特番の数々が、一人で過ごすリビングの空白をかえって際立たせ、ふとした瞬間に「自分の人生は何だったのだろうか」という虚脱感に襲われる――。

こうした「寂しい年末年始」を過ごす高齢者は、決して少なくありません。現役世代には実感がわかないかもしれません。しかし、内閣府の「国際比較調査に見る日本の高齢者の生活と意識の特徴」によれば、家族以外の親しい友人が「異性・同性ともにいない」と答える高齢者の割合は、3割を超え国際的にみても高い水準となっています。孤独はもはや誰にとっても他人事ではない「静かなリスク」なのです。

幸せな老後を迎えるための準備は、現役時代から始まっています。会社という組織を離れた時、自分には何が残るのか。この年末年始の静かな時間こそ、現役世代にとっては将来の備えを、そしてシニア世代にとってはこれからの生活を真に豊かなものへと転換させる、絶好の機会になるはずです。

本稿では、プレジデントオンラインで反響の大きかった記事から、幸せな老後の鍵を握る3つの視点を厳選してご紹介します。

これができないと「孤独な老後」が待ち受ける…和田秀樹が「65歳になったら徹底せよ」と説く“人付き合いの姿勢”

(2025年8月27日公開)

老夫婦の手
※写真はイメージです(写真=iStock.com/seven)

年齢を重ねても、元気に楽しく生きる人は何をしているか。医師の和田秀樹さんは「定年退職によって、『対象喪失』と『自己愛喪失』が一挙に押し寄せてくる一方で、『恋活』をしている人はそれまでの束縛から解放され、自由を手に入れる最高の機会となる。『歳をとったら、自分がやりたいことをやる』を徹底するといい」という――。<続きを読む>

 

どんな“勝ち組”でも威張れるのは65歳まで…和田秀樹が高齢者専門の病院で見た「孤独な老後を送る人」の特徴

(2024年9月27日公開)

ソファに座って落ち込むシニア男性
※写真はイメージです(写真=iStock.com/kimberrywood)

老後を幸せに過ごせる人にはどんな特徴があるのか。精神科医の和田秀樹さんは「かつて、高齢者専門の病院で働いていたことがあったが、社会的な地位が高い人でも見舞客が絶えない人もいれば、誰も会いに来てくれない人もいた。若い頃に上にばかり媚びて、下を大事にしてこなかった人は、人生の最期を気の毒なかたちで送ることになる」という――。<続きを読む>

 

これができないと孤独な老後が待ち受ける…87歳医師が「老年になったら徹底すべし」と説く生活態度

(2023年11月9日公開)

ベッドに座る孤独な男性
※写真はイメージです(写真=iStock.com/Nes)

老後を幸せに生きるにはどうすればいいか。浜松医科大学名誉教授の高田明和さんは「年を取り、何もせずにいると孤独を感じるようになる。そのため時間を埋めるために何かをしようとするが、貪欲に陥らないように注意すべきだ。かつて孔子が『満ちて覆らないものはない』と述べたように、『満ちた』『できあがった』と思ったらダメになるし、得たものも失うことになる」という――。<続きを読む>

 
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