その怒りは「闘争か、逃走か」
怒りは、人間だけではなく動物ももっている「感情」です。動物にとって、怒りを感じるときとは、例えば外敵が目前に現れたり、自分の身に危険が及んだりした「緊急事態」。だからこそ、急激な感情が生まれます。心理学では「闘争か、逃走か」という表現をするのですが、危機に直面した動物は、強烈なエモーション、「情動」によって突き動かされるため、怒りという感情は、強度が非常に高いのです。
闘争か逃走か。どちらにしろ身体的・生理的な活動を伴います。動物の体のメカニズムとして、よく知られているように、ホルモンの一種であるアドレナリンが分泌されることで、怒りは急激に高まります。そして、すぐには収まらない。謝られても怒りがなかなか鎮まらないのは、動物にとって自然なことなのです。
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