急成長「音楽配信市場」は今年さらに伸びる!
調査会社のGfK Japanは2019年2月22日、18年の音楽ストリーミング配信の市場動向を発表した。主要音楽ストリーミング配信サイトにおける再生回数は前年比51%増となった。再生回数が大きく増加した理由についてGfK Japanの岡崎早苗氏は「ユーザー層の拡大や、Mr.Children、椎名林檎、松任谷由実などストリーミング配信が解禁となったアーティストの楽曲増加があります」と説明する。
邦楽・洋楽・アジアで分類すると、再生回数構成比はそれぞれ60%、28%、12%となった。前年と再生回数を比較するとそれぞれ54%増、同14%増、同170%増となっている。アジアが特に大きく伸びた理由は「注目を集めたK-POPジャンルの楽曲がけん引しました」(岡崎氏)。
年間再生回数の上位10タイトルは邦楽が8曲、洋楽とアジアがそれぞれ1曲で、「17年の洋楽7曲、邦楽3曲という構成から大きく変化しました。ストリーミング配信で邦楽やアジアの楽曲を聴く人が増えていることがわかります」(岡崎氏)。
19年以降の市場について岡崎氏は「人気アーティストの楽曲の配信解禁・先行配信などの施策や、プラットフォーム側のプロモーション強化が予想され、20年以降も大きな伸びが期待できます」と説明する。
(図版作成=大橋昭一)