何が勝ち組と負け組を分けるのか。雑誌「プレジデント」(2017年3月6日号)の特集「『働き方』全課題60」では、「超一流の仕事術 全解明」として、より成果を上げるためのノウハウを各方面のエキスパートに取材。今回は、アンテレクト代表の藤井孝一氏が「副業からの週末起業」について解説する――。

準備時期、ジャンル……成功する法則は何

副業には2つの種類があります。人に雇われる「雇用型」と雇われない「起業型」。難しいのは後者ですが、当たれば大きく、本業にすることも可能です。やるからには起業型に挑戦すべきではないでしょうか。いわゆる、週末起業です。給料という安定継続収入を得ながら、平日の夜や休日を利用して、こつこつ準備できるのが魅力です。

問題は起業のネタを何にするか。理想的なのは、自分の趣味や特技を生かすやり方です。あるサラリーマンは漁師の息子で魚に詳しいという特技を生かし、旬の魚を捌いて料理し、おいしく食べる体験型のイベントの事業化に成功しています。

人に誇れる特技はないという人もご心配なく。あなたにも、これまでのサラリーマン生活で磨いてきた「本業」があります。そこから「片足」を出してみるのです。

印刷会社の営業マンが、本を書きたい人と出版社の間をとりもつ出版コンサルタントとして活躍しています。営業で培った出版社とのネットワークを生かし、まったく別の事業を起こしたのです。このように、「片足を出す」ことが重要で、本業と同じ仕事では競業避止義務に違反し、会社から訴えられる可能性があります。

成功するのは、何といっても「しつこい人」。企画書作りに時間を使うのではなく、まずやってみて軌道修正するという姿勢が大事です。

▼本業に軸足をおき片足を踏み出す要領でトライする

藤井孝一
アンテレクト代表
中小企業診断士。1966年、千葉県生まれ。慶應義塾大学文学部卒業後、大手金融機関を経て99年に独立。著書に『週末起業』(筑摩書房)など。
 
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(構成=荻野進介 撮影=研壁秀俊)