夜も眠れないような困難に直面したとき、「名トップ」と呼ばれる人たちは、なにを考え、どう動いてきたのか。「プレジデント」(2017年3月20日号)では、エステー、ポルシェジャパンのトップに、場面別の対処法を聞いた。第4回は「大赤字を出した」について――。
QUESTION
大赤字を出した
エステー・鈴木 喬 会長の答え
損得勘定抜きでやるべきことがある。世のため人のためなら後悔するな

放射線線量計を被災地のために開発

福島の原子力災害の後、手軽な放射線の線量計をつくろうと思い立ちました。

放射能に対する不安が広がっているのに、バカ高くてまともに動くかどうかもわからない海外製の線量計ぐらいしか売っていない。普段CMで「空気をかえよう」と宣伝しているのに、自分が吸っている空気が安全かどうかもわからないようじゃ話にならない。