断る経験は何度もしているが、何かを断ったり断られたりする場合は、だいたい断られる側にも不備があると考えたほうがいい。商売は個人対個人。相手の立場に立って、断ることが相手にとっていいことだという信念と確信があれば、断られたほうも納得してくれる。
セイコーエプソン相談役 草間三郎●1939年生まれ。63年静岡大学工学部卒業、同年諏訪精工舎(現セイコーエプソン)入社。電子デバイス事業に尽力。90年取締役、2001年社長、05年会長、08年より現職。
協力会社にシビアな要求をのんでいただくのは、広い意味での「断り」だ。相手の取引銀行に「最悪の場合は弊社が保証する」と伝え、資金繰りのバックアップをお願いしたこともある。相手に明かしたりはしないが、お互いの信頼関係があってこそのやり方である。
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