システムを提供する会社のトップの意見として驚かれるかもしれませんが、メールはけっして万能のコミュニケーションツールではないと考えています。
伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)社長 奥田陽一●1947年、大阪府生まれ。神戸大学経営学部卒後、伊藤忠商事入社。78年ニューヨーク大学経営大学院にてMBA取得。副社長、伊藤忠テクノサイエンス社長を経て現職。
会議の日時など、シンプルな情報の連絡には、メールが大いに効果を発揮します。一方、複雑な問題でやりとりをすると、途端に誤解が生まれやすくなります。トラブルに発展すれば火消しに時間が取られます。誤解を防ぐために長い文章で説明しようとすると、メール本来の簡便さが失われてしまう。効率化のためのツールであるはずなのに、使い方を間違えるとかえって仕事が遅くなるのです。
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