和田さんの教え
スマホを置き、ペンを持って散歩する

ネットの情報を断ち、五感で確かめて

ビジネス書作家・営業コンサルタント 和田裕美氏

スマートフォンを家に置いて、ペンとノートを持ってお散歩に出掛けてはいかがでしょうか。オフの日に家にこもってネットばかり見ていても新しいアイデアはきっと出てこないけれど、体を動かせば、脳も動きます。せっかくの休日なのだから、のんびり公園や街を歩いてみる。すると普段は急ぎ足で素通りしているだけの道にも、「あれ、こんなお店あったっけ? なんか素敵だな」などと発見があったりするものです。いつものようにスマホで検索しないで、店に入って確かめてみる。触って、食べて、感じてみる。そして、「なぜ私は、このお店を素敵だと思ったんだろう。ディスプレーかな、店員さんの接客態度かな」と、分析してみるのです。

カフェに入って、ノートとペンを出して、自分の手で文字にして書いてみる。「素敵だな」と感じるものには、必ず理由があるものです。自分が感じたことを言語化していくと、今までに考えたことのなかったアイデアがふっと浮かんできたりするものです。そこに新規ビジネスのヒントがあるかもしれません。

同様に、センスが悪いお店も新規ビジネスの種です。私は町を歩いていて、センスがよくないお店に出合っても、「なぜ、このお店が存在するのか」を考えます。お客さんが入っていたら、どうしてこのお店に惹かれたのか、客層などから分析を始めるんですね。女性からはセンスが悪く見えても、男性から見るとそういうほうが落ち着くとか、自分とは違う感覚を持った人をマーケティングするいいチャンスですよ。

▼自分とは違った感覚の市場も見る

川田 修
プルデンシャル生命保険エグゼクティブ・ライフプランナー。
リクルート時代、年間最優秀営業マン賞受賞。1997年プルデンシャル生命保険に入社し、2001年営業成績全国約2000人中1位となる。著書に、テクニックではなく人間力で営業をする方法を説いた『僕は明日もお客さまに会いに行く。』(ダイヤモンド社)などがある。
 

和田裕美
ビジネス書作家・営業コンサルタント。
日本ブリタニカ入社後、世界142カ国中2位の成績を収め、20代で女性初の支社長に。京都光華女子大学客員教授。幸運が舞い込む仕組みを解明した『和田塾 運をつくる授業~あなたもぜったい「運のいい人」になれる方法がわかった!』(廣済堂出版)など著書多数。
 
(撮影=和田佳久)
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